20220810_NumAtreus × Raspberry Pi Pico ビルドガイド2構築編

はい、コミックマーケットまで2日しかないので急ぎ書いていきます。

 

まずはPCBを取り出し、フレームを割っていきます。

この時、うまく折れなかった所などはカッターやヤスリ等で綺麗にしてください。

 

次にダイオードを付けます。

ダイオードに描いてあるラインと、基板のラインを合わせます

(全て左側に統一しています)

次はソケットです。

下記のイメージで取り付けてください。



ソケットが終わったら、ひっくり返して正面にRaspberry Pi Picoを配置します。
コンスルーなどを使っても良いし、そのまま着けてもかまいません。

Raspberry Piがついたら、トッププレートを被せてスイッチをつけていきます。

スイッチの足が折れていないか注意しながら刺していってください。

 

スイッチが付いたらスペーサーを5本トッププレート側に付けていきます。

この時、スペーサーのバリなどで入りが悪いものがあったら、事前にネジを通しておいてください。(アルミなので、少し力を入れると入ります)

 

最後にハンダ忘れをしていないか確認して、

裏側にボトムプレートを付けて完成です。

※ボトムプレートはリバーシブルになっているので、お好きな方をお使い下さい。

 

次は書き込み編です。

 

20220810_NumAtreus × Raspberry Pi Pico ビルドガイド1準備編

はいどうも、5ヶ月ぶりの更新です。

みなさま猛暑どうお過ごしでしょうか。

 

さてNumAtreus × Raspberry Pi Picoビルドガイドその1です。

ちゃっちゃと進めて作ってしまいましょう。

(正直書く事少ないです)

 

内装物の確認

  1. PCB基板(1枚)
  2. ダイオード(42個)
  3. スイッチソケット(42個)
  4. ネジ(10本)
  5. アルミスペーサー(5本)

その他必要なもの

  1. Raspberry Pi Pico 1枚
  2. スイッチ(Gateron、CherryMX系)42個

スイッチ購入はTALPKEYBOARDさん

talpkeyboard.net

遊舎工房さんがおススメです。

yushakobo.jp

 

 

 

工具についてはUraNumaビルドガイドやサリチル酸さんのブログを参照してください。

一点、今回の基板は折って分割するため、バリを取るためのヤスリ(100円ショップで売ってる5mm位の金属ヤスリ棒)があると特に良いと思います。

mob-gadget.hateblo.jp

salicylic-acid3.hatenablog.com

 

はい、という事で準備編は完了。

次回は構築編です。

 

20220309_NNA②_PCBが到着したよ

おはよう!諸君(現在0:15)

 

JLCPCBに発注してから約1ヶ月、
PCBが到着しました。

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思いの外重い(1kgちょい)

早速開封
中身はこんな感じでエアキャップ付きの真空パック

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毎回この時は感無量です。
本番作る時はプレートデザイン変えないとな〜。

 

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さて、早速作っていきます。

今回、MCUに「Atmega32u4」を使うのと、
Raspberry Pi Pico」を使うのをハイブリットで製図しました。

 

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NumAtreusは構造がシンプルなので、こんな変則的なものも作りやすいです。

本番機はどちらか一方にして、2種類つくる。。。かも。

 

今回はAtmega32u4での製造です。

 

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このキットは物理系おじさん向けに「プラモデルっぽさ」をテーマに製図しています。
ランナー部分は指で簡単に折れるように工夫。

 

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ランナーを折ったら、ダイオード、スイッチソケット、MCU周辺部品等をハンダして行きます。

今回は手ハンダしていますが、配置に工夫しているので、PCBAで部品込みにすれば「折るだけで使えるキーボード」も難しく無い感じです。

 

半導体不足が終わったらやるかな。。。?

 

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MCUへの書き込みも問題なし。

 

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そして一通り組んだのがこちら。

 

配線自体は旧NumAtreusと変えていないので、
流し込むだけで完了するのはとても楽。

 

これまで作ったNumAtreusから比べるとかなりゴツくなったように感じますが、タイトに作っているので一回り小さくなっています。

(これは、そのうちケースを作る予定で、PCBをスイッチギリギリにすることで、ケースとの干渉を防ぐような構造になっているためです。。)

 

というところで、NewNumAtreusのAtmega32u4版の試作でした。

 

今後手に取る機会があったら皆様よろしくお願いします!

 

次回はRaspberryPy Pico版かな。。。。?

 

 

続く。

 

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なお、本稿はJLCPCBさんのご協力で作成されています。
みんなJLCPCBさんに依頼しような!(ダイマ

 

 

20220207_NNA①_PCBを発注するよ

おはよう!諸君(現在0:16)

 

ここ一年ほど KaWaiiシリーズを作ってきたけど、

ひと段落したので久しぶりにNumAtreusを更新する事にしました。

なお、本稿はJLCPCBさんのご協力で作成されています。
みんなJLCPCBさんに依頼しような!(ダイマ

 

形状は試作参号機ベースで1プレート、MCU載せ。。。

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のハズでしたが、黄色い鳥類の人から
Raspberry Pi Pico」が良いと話があったので、
MCU(Atmega32)とハイブリット版を作成する事にしました。

 

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重ねるのはちょっと無理があったので移動しました。

 

 

そう言えば、Kicadの新バージョン6を初めてインストールしたものの、
全然その機能は使っていません。。。本番の時に使ってみようかな。

 

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はい、という事で完成図面がこちら。
なんだかんだ言ってまるっと新規に作り直しています。
(本番機作る時はラズパイ版とMCU2つに分離すると思う)

 

 

そして次はPCB自体の制作です。
現在WEBだけで発注できる業者が4社以上あります。

 

割と有名なのはElecrow、JLCPCB、ALLPCB、FusionPCBあたりでしょうか。

大体似たような金額ですが、追徴金があったり、小型基板だけ安価だったり、キャンペーンがあったりと特徴があって面白いです。

 

今回はKicadのファイルを圧縮するだけで、ほぼ発注できるJLCPCBを選択しました。

 

 

Kicadの選択項目メモ
全般設定

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ドリルファイルの設定

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基本的にデフォルト値です。

1枚目では含めるレイヤーで必要な9種が入っている事、

2枚目では出力ファイルがGerber、単位がmmである事を確認するくらい。

これをzip化で完了。

 

 

そしてJLCPCBのホームページ画面の、Oder newから発注画面に遷移。

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この辺日本語対応してくれないかな。。。

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「Add gerber file」でzipをアップロードします。

 

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あとはこの辺りでPCBサイズ、枚数、色、端子面のコート(SurfaceFinish)あたりをぽちぽち選ぶだけ。

※今回はPCB一枚に3つの構造を入れているので「Different Design」を3にしています。

(これが結構会社によって金額が違う)

 

今回は出てきた見積もりでそのまま発注しました。

 

1,2日くらいすると、アップロードされたPCBのチェックや、
足りない情報があればJLC側からメッセージが届くのでそれを待つ感じ。

 

ただ、自作キーボードの場合「切削データが細かいので追加の製造費が必要」と言われることもあるので(JLCはほぼ言われる)心を広く持ちつつ寝ます。

 

 

 

最初に始めたのが年末だったので一区切りするのに2ヶ月以上かかってしまいました。

次はPCBが到着したら更新しますね!(3週間くらいの猶予かな)

 

ではまた。

 

 

参考Link

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(この記事に1:16かかりました)

 

 

〜追記〜

「細工が細かい(切削量が多いと作業時間が増える)」で発生した追徴金は

$15.2でした。
自作KBの場合はほぼ該当するのでみんな忘れないようにしようね。

〜追記2〜

「細い細工があるから製造結果補償しないぜ(折れるかもな!)」ってメールも来ました。
これもトッププレート作ると避けては通れないので気をつけましょう。

 

ではまた。

20211223_キーボード#3 Advent Calendar

はい、という事でね。キーボード#3 Advent Calendarの23日目の記事です。

 

昨日はTaro Hayashiさんの

ATmega32u2直付けのキーパッドを作ろう!!」でした。

 

 

今季は「キーボードアドカレ#1 #2 #3 」「 KEEB PD 」「 PRK Firmware 」と
モリモリですがみんな読んでますか?

 

え?もちろん私は読めてないよ?

 

(オススメ記事教えて下さい)

 

 

そんなわけでKeyboard #3の23日目アドカレですが、、、

今年は昨年に引き続きコロナの影響でイベントも無く、
淡々と変わらない日々を静かに過ごして。。。

 

いなかったなぁ。

 

mob-gadget.hateblo.jp

 

 

 

 

 

 

M0ii0(KaWaii PCB)が3月頃からスタートして、
シリーズとしてはこの12月までに三種出せました。

・30%台キーボード「M0ii0(えむろく)」

・M0ii0用テンキーキーボード「+十(ぷらぷら)」

・M0ii0型60%ウォルナッツキーボード「M0ii060(えむろくろくまる)」

KaWaii PCB設計してた頃は、まさかこんなに作るとは思ってなかったよね)

 

 

見たままですが、M0ii0シリーズのケースはApple M0110をオマージュです。

とは言え、現物に触った事も無く空想で作っているので並べたらかなり違うんだろうな。

 

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さて、そのキーボードの「立体ケース」。

 

3年前のアドカレで3Dプリント版のトレイケースの作り方を書きましたが、

今回は私が製図する時に気を付けているポイントを幾つか書いておこうと思います。

 

 

〜私がケースの設計でよく考えている部分〜

1. 製図で一番大事なのは組み上がる事。

2. 製図はCNCや3Dプリントの気持ちになる。

3. その他、細々したところ。

(※専門職でもないので個人の感想です)

〜〜〜〜

 

1. 製図で大事なのは組み上がる事。

 →趣味でやっていると、細かいラインやハメ合わせの隙間に拘りたくなるんですが、

 「そもそも製造できない形状になる」
 「出来上がってきたらハメられない」
 「買う人は気にしていない」

などが発生しやすくなります。このため

 「組み上げ構造がシンプルでギリギリにならない形状」を常に心掛けて、
 「パッと見のシルエットがズレなければ正義」「いつも見る方向からの形状が良ければ良い」としています。

例を出すと、M0ii0のハメ合わせ部分は四方0.7mm以上あるので、そのまま大抵のFDM3Dプリントでも出せるくらい余裕があります。

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M0ii0の内側ハメ合わせ部分。



 

2. 製図はCNCや3Dプリントの気持ちになる。

→アルミ切削の場合は基本「3軸(部材に対して正面から見える範囲で削るイメージ)」で切削できる形にします。

今時のCNCは5軸もあるので入り組んだ形も作れますが、発注する時は3軸ベースにした方が概ね安く、製造自体早いです。

3Dプリント版も基本同じですがFDMの場合、寸法のズレ(樹脂を押し出すための誤差)が出るので、その分余裕を作っておきます。

 

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上、下、側面からだけで削れる形。内側に入り組んだ形にしない。



 

 

 

3. その他細々したところ。

    1. ケースの内側は部品の接触の可能性があるので多めに削る。
    2. 上下などケースが重なる部分は塗装の厚み用に0.3mm以上余裕を作る。
    3. 基板を置く部分は1.5mm程度多く削り、クッション材等を挟んで高さ調整できるようにする(USBコネクタ穴に注意)
    4. 本体が「大きく重く」なる場合は、塗装時に金具を引っ掛ける場所(M3ネジ穴等)を作っておき、滑り落ちて傷がつくのを防ぐ工夫をする。
    5. 組み上げに重要なのは「ネジの位置関係・精度」なので製図時点でズレ無いように気をつける。

 

です。

 

なんとなくやってる事も含めるとわりと多いな。。。

 

最近はアルミの原材料上がったりしてますが、自作キーボードをオリジナルデザインで包むのはとても面白いし、満足いくので機会があれば是非試してみて下さい。

 

 

なお、M0ii060は簡単な構造だったので試しに木工でやってみましたが。。。

ウォルナッツの気持ちになりきれてなかったので及第点に届いていないです。精進します。

 

それではまた!

 

 

 

20211213_KEEB_PD Advent Calendar

はい、という事でKEEB_PD Advent Calendarの13日目の記事です。(挨拶)

 

12日目はべるさんの「Tokimekey BURIを作った経緯」でした。

まだ読んでない人は急いで読もうね!

 

 

 

さて、アドカレのお題「KEEB PD」。

KEEB PD自体は現在74回を数えましたが、私の参加は15回。

 

 

いまだに優勝は取れていません。

 

 

多分一番近かった時はこちら。

 

 

うん、思いっきり雑なネタ写真が伸びた時はめちゃくちゃ焦ったよね。

 

 

基本的に優勝狙いというよりは、賑やかしを目的に上げているので、
出先の面白い場所があったらiPhoneで撮ってみたり、

 

 

ちょっと加工してみたりと、お気軽に参加しています。

 

 

 

ただ、たまには自分のキーボードの「格好いい写真が欲しい」
「KEEB PDの優勝争いに参加させたい」と思うこともあります。

 

 

しかし、その「たま」の時ほど、

物撮りに適した機材、照明、環境を整えるエネルギーはなかなか湧いてこない。。。(怠惰)

 

 

 

 

なら、自分で撮らなくても良いのでは?

 

 

 

 

むしろ誰かに撮って貰えば良いのでは?

 

 

 

 

撮りたくなるキーボードを作れば良いのでは?

 

 

 

カワイイキーボードを作れば良いのでは?

 

 

 

・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

できたで。

 

 

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marksardさんに撮って貰ったM0ii0



 

 

 

 

 

 

 

 

すごい。

 

 

めちゃくちゃ良い写真が流れてくる!

 

 

 

そしてついにはKEEB PDでの優勝も!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう最高ですわ。

 

 

これなら私は雑に上げても大丈夫だな!()

 

 

 

 

KEEB PDは「いい感じのキーボード関連の写真1枚」をTLに投げる企画ですが、
参加の仕方は色々あると思うので、みんなも気軽に参加して行きましょう!

 

 

 

 

 

明日はBeariaさんの「はじめて塗装したはなし?」です。

bearia.hatenablog.jp

 

 

 

 

それではまた。

 

この記事はM0ii060で書きまみた。

adventar.org

20210410_カワイイキーボード「KaWaii」について7

はい、という事でね(挨拶)

 

 

KaWaii PCBを使った「KaWaii キーボード」第一弾

「M0ii0」です。

 

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marksardさん撮影のかっこいい写真

 

ロースタッカードのキーボードを作るときはやろうと思っていた、
MacintoshのM0110をイメージしたキーボードケース。

 

 

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今回作ったのはアルミニウムを切削して、アルマイトや粉体塗装をしたものです。

 

 

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ほんとmarksardさんの写真はカッコいいな。

 

 

 

 

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粉体塗装は粒子荒目に作ってもらっているのでかなりいい感じです。
アルマイトも切削痕はあれど、かなり綺麗な色。

 

 

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明日から2週間ほど欲しい人に向けて募集をします。
もしこのレトロ風デザインが好きで、経費で3諭吉ほど使わないといけない予定の方は、このキーボードを手に取ってみてください。

 

え?

実用性?

「A」と「Z」どこ行った?

 

そんなのKaWaiiの前には瑣末な事じゃ無いですか。

 

 

とりあえずデスクに飾っておけばいいんじゃないかな?
こんな風にね?

 

 

 

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続く。